HOME > 検査部門 > 核医学

PET/CT

 当院では現在2台のPET/CTが稼動しています。
 PET(ポジトロンエミッショントモグラフィー)は「がん細胞は正常細胞に比べて多くブドウ糖を取り込む」という性質を利用して、ブドウ糖にフッ素-18[18F]というごく微量の放射性物質をつけた薬剤(以後FDG:フルオロデオキシグルコース)を体内に注射し、それが身体のどこに集まっているかPET装置で画像化し、がんの位置や拡がりなどを調べる検査です。
 PET/CT検査はPET装置とCT装置が一体となったものでPETだけの画像に比べ病変の位置と範囲がより性格に判別できるほか、質的評価もできるため診断能が向上します。ただし、臓器や部位によっては発見しにくい病変があることもご了承ください。(膀胱・尿管の癌、腎臓癌、肝細胞癌、胃癌、前立腺癌、微小な癌など)。

pet1.jpg

Siemens社製 PET/CT装置

pet2.jpg

GE社製 PET/CT装置

検査における被ばくについ

FDGを注射して検査を一回受けますとおおよそ2.2mSv(ミリシーベルト)の被ばくになります。これは人が地球上で普通に暮らしていて被ばくする平均的な被ばく線量である2.4mSvとほぼ同じ量です。又CTを同時に撮影しますので3~20mSvの被ばくが加わりますが、この検査による副作用はありませんのでご安心下さい。

PET/CT検査の流れ

FDGを注射して、約60~90分程度安静にてお待ちいただきます。検査直前に排尿していただき撮影をします。撮影時間は約20分で終了しますが、検査終了後、投与した放射性のFDGが十分に減衰するまで回復室にてお待ちいただきます。順調に進んだ場合、検査開始(薬剤投与)から検査終了まで約2~3時間程度で終了します。

ただし、検査時間は撮影部位(検査部位)・体格によって異なります。

PET/CT検査を受ける際の注意

  • 検査の6時間前から検査終了までお食事は摂らないでください。糖分を含まないお水やお茶は飲んでも構いません。
  • 検査前にからだを動かすと、お薬が病巣以外の部位に集まり、正確な診断がされない可能性があります。前日から検査終了までは激しい運動は控えてください。
  • 糖尿病の方はFDGが筋肉へ集積して、病巣部位への集積が低下してしまいます。血糖値が150(mg/dl)を超えている
  • 場合は正しく診断されない可能性がありますので、検査前に主治医にご相談ください。
  • 妊娠中または妊娠の可能性のある方は原則として検査はできません。検査前に必ず主治医にご相談ください。
  • 体内にペースメーカーがある場合、CT検査を受けられないことがあります。検査前に必ず主治医にご相談ください。

検査終了後の注意

検査後、他の検査などがなければ飲食、運動等の制限はありません。しかし検査後も少量の放射能が体の中に残っていますので検査後10時間前後までは以下の点にご留意ください。

  • 人ごみを避ける。(お仕事には差し支えありません)
  • 妊産婦や乳幼児との緊密な接触は避ける。

PET/CT検査は、疾患により保険が適用されます。詳しくは医師にご相談下さい。
また当院ではPET検診は行なっておりません。

SPECT

 SPECT(シングルフォトエミッショントモグラフィ)とは、主に静脈注射にて放射性医薬品(ラジオアイソトープ)を投与し、体外より測定装置(ガンマカメラ)にて画像を得る検査です。
 ガンマカメラ装置によるダイナミック収集では脳、肺、心臓、腎臓などの形態画像と機能画像の診断情報が同時に得られる。形態画像と機能画像の診断情報は病態の診断や治療方針の決定、治療効果の判定、予後の判定に有用です。
 当院では現在3台のSPECT装置が稼動しています。

spect1.jpg

SPECT検査模式図

spect2.jpg

SPECT装置

検査における被ばくについて

放射性医薬品を注射して検査を1回受けますと0.2~8mSv(ミリシーベルト)の被ばくとなります。
これは胸部エックス線撮影で写真を2,3枚撮影した程度から多くてもCT検査を1回受けた程度の被ばく線量です。
この検査による副作用はほとんどありませんのでご安心下さい。

SPECT検査の流れ

放射性医薬品を注射と同時に撮影するものや、数時間、または数日後に撮影するものもあります。これは放射性医薬品によって目的とする臓器に集まる時間が異なるためです。

検査によっては前処置(検査当日の絶食、ヨード制限、検査直前の排尿)が必要となります。

撮影時間は10~60分くらいで、検査によっては数回撮影を行うこともあります。

SPECT検査を受ける際の注意

検査の4時間前から検査終了までお食事は摂らないでください。糖分を含まないお水は飲んでも構いません。

検査前にからだを動かすと、お薬が病巣以外の部位に集まり、正確な診断がされない可能性があります。前日から検査終了までは激しい運動は控えてください。

妊娠中または妊娠の可能性のある方は原則として検査はできません。検査前に必ず主治医にご相談ください。

検査終了後の注意

検査後、他の検査などがなければ飲食、運動等の制限はありません。しかし検査後も少量の放射能が体の中に残っていますので検査後1日から7日(検査により異なる)までは以下の点にご留意ください。

  • 人ごみを避ける。(お仕事には差し支えありません)
  • 妊産婦や乳幼児との緊密な接触は避ける。
  • 授乳

参考資料:看護スタッフのために核医学Q&A(日本核医学会、日本核医学技術学会)